リピは何度目? 映画「月はどっちに出ている」
2010年 02月 21日
今日、たまたまBSのテレビ番組表をチェックしてたら、目に飛び込んできたこの映画。
また見ちゃいました!
っていったい何度目なんでしょう...
封切当時は香港、または洋画ばかり見ていた私ですが、
女性誌の記事の中に会った
「今年のお正月に見たいビデオ(当時はまだビデオが主流)」
で、おすぎが絶賛していていたので、借りてみたら大当たり!
その後ビデオを購入して、思いっきりはまってました。
話は、在日朝鮮人のタクシー運転手(岸谷五朗)とフィリピンから出稼ぎに来ているコニー(ルビーモレノ)との恋愛を軸に、多国籍民族の入り混じる東京の風景を描いた秀作(と私は思っています)。
主役の岸谷さんはこの映画で一躍スターダムに!
当時「彼に落ちた!」と思いこんでいた私ですが、そのうちこのタクシー運転手「姜 忠男」というキャラ落ちだったことが判明。
今日改めて、この映画を見て思ったのは岸谷さんだけではなく、ワキを固めている個性派俳優さんたちも
現在テレビで活躍されている方が多いんですね。
岸谷さんの親友で彼が勤務するタクシー会社の若社長役:小木茂光さん(最近、この方が結構お気に入り)
同じ同窓生でサラ金業社長役:遠藤憲一さん、
経理担当:大森南朋さんのお父上である磨 赤児さん、
ドライバー仲間では
新米運転手役:今では重役や教頭先生役が多い金田明夫さん
「芋たこなんきん」の夫役がステキだった國村隼さん
気持ち悪い役をやらせたら天下一品、年齢不詳の有薗芳記さん
また岸谷さんの母親役には、ベテラン女優の江沢萌子さん。
「冬鳥」を日本でドラマ化するなら、
ギョンウ母は彼女が適役な感じがします。
この映画は1993年作品ですが、今回見てもまったく古さを感じさせませんでした。
つまり、17年経ってもまだ海外からの出稼ぎ労働者の問題、朝鮮半島の南北問題などまったく状況が変わっておらず、逆に問題が大きくなっているような気さえします。
日本はこれから先、現在ヨーロッパが抱えているのと同じような問題を持つ多国籍国家になっていくのでしょうか。
それにしても...
今回テレビ視聴だったので、エンディングの憂歌団の歌「Woo Child」が聴けなかったのが残念。
あの曲が流れる中、車窓から見える夜の東京タワーのシーンがなんとも言えずよかったのに。
映画にしてもドラマにしても、余韻が大切だ~ってまたしみじみ思いました。
ところで、この映画、韓国では、2007年に封切られたそう。
テーマがテーマだけに人気だったみたいですね。