フェイク 京都美術事件絵巻 - 最近お気に入りの日本のドラマ
2011年 01月 23日
美術品の鑑定の腕ピカイチの大学非常勤講師の浦沢 右(財前直見)と女刑事・白石 亜子(南野陽子)が日本の美術品に絡んだ事件を解決していくサスペンスドラマ。
一話完結で全6話。1月23日現在、3話まで終了しました。
テイストは、テレ朝の橋爪功さんがジャーナリストの「京都迷宮案内」シリーズっぽい感じもありますね。
ドラマの中で、古美術に関するいろんな知識を教えてくれるのでなにしろそれが楽しみです。
それぞれのストーリーのテーマは、
1話目:日本画の贋作
2話目:茶器
3話目:仏像
また「事件の陰に女あり」と言われますが、犯人は3話まで女性ばかり。
しかも、皆「大切なもの」を守ろうとしたがために犯した罪。
そこに惹かれてしまいます。
以下、ネタバレありです。
----------------------------------------------------------------------------------
1話目は、若いころはコメディエンヌみたいな役が多かった松本明子さんがゲスト。
彼女の上司であり愛する美術館の館長(宅麻伸)を守るために犯してしまう罪
2話目は茶道の先生(淡路恵子)が、太平洋戦争で出兵する前の初恋の人に立てたお茶の茶器にまつわる話で、エンディングではその初恋の人(神山 繁)と60年ぶりに再会を果たします。
3話目は骨董美術店の話で、結婚間近の娘が実は本当の娘ではなかった。その秘密を守るために
母(手塚理美)が罪を犯します。
ぜ~んぶエンディングが好きですが、特に3話目は大好きでした。
浦沢 右が今まで部屋にかかっていた打掛が片付けられていたのを見て、
「ご結婚は?」の問いに
娘(倉科カナ)が「婚約者の方はなんとかご両親を説得する!と言ってくれていますが、
私が幸せになってはいけないと思うんです」
でもそこで右は、
「幸せになっていいと思います。
お母様はそれを願っていらっしゃると思いますよ」
なんだかウルウルしてきちゃいました。
ただの推理ドラマとは、ちと違います。